くるりの『Liberty&Gravity』はただのヘンテコ音楽じゃない!「なんだこれ? ヘンテコだなー」って曲ありますよね。どこがサビなのかわからない、歌詞がヘン、メロディーが変調しまくり......。そういう「型破り」な曲は結構あります。そして、得てしてリスナーに強烈なインパクトを与えます。それは逆に言えば、変なことをすればインパクトが与えられるということで、これを利用してインパクト重視のオモシロ音楽を作るミュージシャンも居ると思います。実際面白いです。癖になります。しかし、私は見つけてしまったのです。その「ヘンテコ」をも曲のメッセージに利用している優れた曲を!それが、くるりというバンドの『Liberty&Gravity』という曲です。百聞は一見にしかず。まずは聴いてみて下さい。実はこの曲はM...29Oct2016音楽
映画『何者』感想 〜君が君でしかないことの素晴らしさ【ネタバレ】観てきましたよ! いやー楽しかった。Twitter等で反応を見てみると、人によって全く評価が違うようで、酷評もあれば絶賛もあるという両極端なリアクションが一斉に流れてきた面白さを今でも覚えています。さて、私の感想を申し上げますと、この映画......とーっても優しいポジティブな映画だと思いました。あらすじや予告編の感じからして、あえて人間の負の部分をすごく嫌味ったらしく描く説教じみた内容だと勝手に思っていたのですが、これが全く違いました。むしろ、そういった我々の負の部分を肯定も否定もせずまるごと抱きしめて、それでも頑張ろう、それでも生きていこう、と優しく励ましてくれる作品でした。これが今回の結論です。ええーっ、嘘だよ。そんな優しさは...24Oct20162016年映画
『GANTZ:O』は映像全振りで創作表現の可能性を広げた!【ネタバレ無】異星人とのサバイバルゲームを描いた奥浩哉さんの大ヒットコミック『GANTZ』を、現時点の日本における最高品質の3DCGアニメーションで映像化した作品『GANTZ:O』。もう初めに感想を言ってしまいますと、この映画の最大の功績は、漫画の映像化に際し「日本ではアウェイ」だと分かっていながらも(出典元)、あえてフルCG映画という方式を選び、そして見事それを成功させたことです。正直、映画的な見せ方や、演出、ストーリーの巧さはなかったです。むしろヘタでした。しかし、そういうマイナスをかき消すほどの「映像のすごさ」をガツンとみせてくれます。正直、映像だけでここまで評価したくなった作品は初めてかもしれません。15Oct20162016年映画アニメ
『君の名は。』と名曲『赤黄色の金木犀』の美しき共通性10月に入りました。ようやく涼しくなってきたようで、束の間の秋を感じます。そんな中、映画『君の名は。』の勢いはとどまるところを知りません。つくづく恐ろしい映画です。さて、秋ということで、フジファブリックというバンドの名曲『赤黄色の金木犀』を聴いていたのですが、ピーンとくるものがありました。この曲、まさに『君の名は。』なのでは!?ちょっとしたアハ体験でした。まさか、なんの関連性もない2つの名作がこんなところで繋がるとは。というわけで今回の記事では、フジファブリックの曲『赤黄色の金木犀』の解釈をするのですが、単なる曲の解釈記事では終わらせません。そこからさらに、私の感じ取った『君の名は。』との共通性に触れていきたいと思います。曲の解釈と...07Oct20162016年映画音楽アニメ